少し前の話題になりますが、
スポーツ雑誌『Sports Graphic Number』にて、将棋の特集が組まれました。
創刊40年で初めての特集であり、
今年に入り、立て続けにタイトルを奪取された将棋のプロ棋士・藤井聡太二冠の活躍もあり、発売前から大きな話題を呼び、発売されると同時に売り切れ店が続出!!
発行部数が合計20万部に到達したそうです(/・ω・)/
同誌が20万部以上を発行するのは、2014年のサッカーW杯特集以来の快挙だそうで、日本中が熱狂した2019年ラグビーW杯特集号よりも高い発行部数を記録したそうです。
~「知力はもちろん、心技体すべてを懸けて真剣勝負を繰り広げ、観る者の心を躍らせる棋士は、紛れもなくアスリート。藤井聡太二冠という若き最強アスリートの活躍を機に、棋士たちの天才性や人間力、盤上盤外のドラマなどを描くことで、将棋という競技の魅力に、徹底的に迫りました。初の将棋特集ですが、記事も写真も、スポーツ誌としてまったく違和感のない仕上がりになったと思います」~
話題だけでなく、Number編集長の宇賀康之氏のコメント通り、
雑誌の内容は素晴らしい!!
ファンには垂涎もの、将棋に普段触れることがない方にも、将棋の魅力を大いに感じていただけたはずです!!
将棋界唯一無二の存在・羽生善治九段、
藤井二冠にタイトル戦で敗れた、魔王・渡辺明三冠、千駄ヶ谷の受け師・木村一基九段
藤井二冠のラスボスとして、君臨する豊島将之二冠など、(肩書きは現時点のもの)
記事に登場されたプロ棋士の方の人選も素晴らしいの一言ですが、
私が特に印象に深かったのは、
捌きのアーティスト・久保利明九段へのインタビューです。
AIを活用した研究が主流となっているプロの世界では、
時代遅れになりつつある戦法「振り飛車」を用いて、
魑魅魍魎が跋扈する将棋界の第一線で戦う孤高の棋士である久保九段。
その中で、インタビューを受けた当時、
久しぶりのタイトル挑戦が決まっており、そのタイトル戦に向けての意気込み・ファンへのメッセージが語られていました。
そして、今、現在進行形で、
藤井二冠と並び称される若き天才・永瀬拓矢王座を相手に、タイトル戦を戦っておられます。
先日10月6日㈫に、負ければ、タイトル戦敗退が決まる第4局。
終盤、敗勢の色が濃くなる中、久保九段は苦しい局面でその真価を発揮します。
「さばきのアーティスト」が表の顔ならば、
「粘りのアーティスト」が裏の顔でもある久保九段が粘りに粘って大逆転でカド番をしのぎました。
捌きと粘りのアーティスト 久保利明九段、永瀬拓矢王座に逆転勝利 決着は最終第5局へ/将棋・王座戦五番勝負
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e8eb153676f56574670c8eea27aa7c265c77897
その姿を見ていると、前述のインタビュー内容が頭によぎりました。
若き天才への挑戦で、
下馬評では、久保九段の不利が囁かれる中、
氏はインタビューで、「簡単に終わらせず、泥臭くても魅せること」を宣言。
第4局の姿はまさに、
有言実行。
有言実行とは、
言ったことは必ず実行すること。
言って終わりだけでなく、そのあとの姿で魅せる。
一流と呼ばれる人は、そこが凄いですね。
自分も二枚腰の粘り、有言実行の精神を見習います。
(絶対的に足りないんだよなぁ・・・・)
PS
Numberの最新発売号は、秋の競馬特集!!
見なくては(/・ω・)/