日本能率協会が「当面する企業経営課題に関する調査」
の2021版を発表しました。
今回の調査のサマリーは以下の通り。(日本能率協会より引用)
1.当面する経営全般の課題として、「人材強化」
「売り上げ・シェア拡大」が昨年より上昇
5年後の課題では「事業を通じた社会課題の解決」
の比率が約 2 倍となり第2位に
2.組織・人事領域の課題:「人事制度の見直し」
「次世代経営層の発掘・育成」が上昇
昨年急増した「多様な働き方の導入(テレワークなど)」は
大幅に低下してベスト 10 圏外へ
3.営業・マーケティング領域の課題:第1位は
「高付加価値型商品・サービスの開発」
「IT を活用した効率的・効果的な営業活動」が昨年より
上昇し、第 3 位に
4.研究・開発領域の課題:「デジタル技術の活用」が
上昇して第2位に
「研究・開発部門の人材獲得・育成」の比率も昨年より
7 ポイント増加
5.生産領域の課題:昨年に続いて「品質管理体制の強化」が
第 1 位に
「デジタル技術の活用」「生産管理システムの改善・見直し」の
比率も高まる
6.購買・調達領域の課題:「CSR 調達の推進・コンプライアンスの遵守」が大きく上昇
この中で気になるのは組織・人事領域の課題で、
「人事・評価・処遇制度の見直し・定着」の比率が
2020年は、29.5%だったものが 2021年は33.8%へと増加していること。
コロナの影響で人事評価制度の見直しが急速に進んでいるようです。
確かに今年に入り、当社にも人事評価制度の導入や見直し、定着に
関するお問い合わせは増えています。
また次世代経営層の発掘育成も28.4%から33.3%にアップしています。
人材育成や人事評価制度など人に関する取り組みは常にブラッシュアップ
していく必要がありますね。
福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社