働く人の雇用形態、年齢、性別などの属性と
賃金の関係を明らかにする目的で
賃金構造基本統計調査があります。
経営者は月額給与よりも年収で判断する傾向が
ありますが、調査結果を一つの参考として
示すことも有効です。
(令和2年度はコロナの影響を受けている可能性あり)
色々な角度から見ることが可能ですが、
主な産業別に賃金を見てみると、
男性では、
「金融業,保険業」(479.2 千円)が最も高く、
次いで「教育,学習支援業」(429.4 千円)
「宿泊業,飲食サービス業」(278.2千円)が
最も低くなっています。
女性では、「情報通信業」(315.5 千円)が最も高く、
次いで「教育,学習支援業」(306.9 千円)、
「宿泊業,飲食サービス業」(208.9 千円)が
最も低くなっています。
賃金カーブでは、男性が
「金融業,保険業」は 50~54 歳で賃金がピークとなり、
その後大きく下降。
また、「宿泊業,飲食サービス業」は他の産業に比べ
賃金カーブの変化が緩やかとなっています。
女性は、「教育,学習支援業」は、年齢階級が高くなる
とともにおおむね賃金も上昇していますが、
他の産業は賃金の上昇が緩やかとなっています。
産業別のピークは自社と当てはめてみると業界との
差が見れるのでぜひやっておきたいですね。
自社の平均賃金が業界のどのあたりに位置するかは、
大きなポイント。
求人する場合や人事評価制度を見直す際にはこれらの
データを参考にします。
福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社