5Gの情報漏洩、企業のリスク管理を考える。
先日、ソフトバンクの5Gに関する秘密情報を社外に持ち出したとして
ソフトバンクから転職した楽天モバイルの社員が逮捕された事件がありました。
容疑は、「不正競争防止法」。
※不正競争防止法とは、事業者間において正当な営業活動を遵守させることにより、
適正な競争を確保するための法律です。
つまり、営業秘密や技術、商品表示などが不正に使われていないかを抑制するもので、
刑事罰としては個人では2,000万円、法人は5億円となっています。
(海外での使用を目的とした行為は、個人最大3,000万円、法人10億円)
情報通信白書によると組織の57.6%が何らかのセュリティ事案を経験し、
36.3%が個人情報の漏えいをはじめとする重大な被害を受けていると
発表されており、情報漏洩等は昨今、重要な取り組みテーマです。
(2018年4月から2019年3月までの間のデータ)
過去には営業秘密の漏洩したとして東芝のフラッシュメモリーの
研究データを韓国企業に不正に流出させたとして、逮捕された事件もあります。
(東芝研究データ流出事件)
企業の損害も大きいため、セキュリティ対策、教育、就業規則、誓約書等への
明記などリスク管理は一層高めていく必要があるので、
こういった事件を教材にしてコンプラ教育やセキュリティ意識の向上は
ぜひ取り組みたいものです。
個人情報取扱規程や誓約書、就業規則等のご相談はぜひ。
福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社