内定式後の辞退は可能か?

就活長期化、、、内定式に出席しても

入社しない?

このような記事が読売新聞に記載されていました。

以下、引用。

「来春卒業する大学生の就職活動で、長期化が顕著に

なっている。コロナ禍でオンライン就活が拡大し、

就職先に実感を持てない学生が増えたのが一因で、

複数社の内定式に参加し、卒業直前まで企業探しを

続けようとする学生もいる。

社風や職場の雰囲気を、どうリアルに伝えるかが

企業側の課題となっている。」

 

就活する学生からすると将来を決める大事な就職なので

ギリギリまで自分の行きたい所かどうか判断するのは

当然のことでしょう。

内定後の辞退も法的拘束力はないため、可能と言えば

可能です。

 

一方企業からすると内定式に出席したことで入社する

可能性が高い(ほぼ100%近い)と感じるため、内定式後の

辞退は採用計画にも大きく影響するため何としても

避けたいものです。

また内定を出した時点で、企業と応募者で雇用契約が

成立し、新卒採用に関しては、判例から見ても

「始期付解約権留保付労働契約」があるとされます。

(大日本印刷事件:最判昭和54.7.20)

そのため、安易な内定取り消しは出来ず、解雇と同じような

扱いとなります。

 

応募者は契約を解除することが出来るが、企業側は安易に契約を

解除することが出来ないというのがバランスが悪いですね。

 

厚生労働省が発表した大学生の内定率(10/1現在)は71.2%。

一方マイナビの調査によると、内定を得た後も就活を続ける学生は、

10月中旬時点で8.3%ありました。

この学生に「いつまで就活を続けるか」と聞くと、

「12月末」が34.5%で最も多く、「来年3月末」も9.6%ありました。

なかなか厳しい現実です。

 

最後まで気を抜かず、入社してもらうための工夫が必要。

まだまだ安心はできません。。。

 

福井の社会保険労務士

北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社

 

 

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