任命責任とは何か

岸田首相の長男である秘書官が

6月1日付で事実上更迭されました。

首相公邸内で忘年会を開き、親族と

記念撮影をするなどした行動に批判が

集まり、「任命責任」が問われた形です。

 

ここでいう「任命責任」。

任命責任を辞書で引くと、

人を役職や地位につくよう命じた者

(任命者・任命権者)が負う責任。

と表現されています。

 

任命するにあたり、能力や適性、

十分な配慮を行ったかという点と

結果における評価という点で

使われています。

 

首相が大臣を任命し、大臣が

失言やミスなどをした場合も

この任命責任が問われます。

これまで何度も見ていますね。

 

ではこれは一般企業に置き換えると

どうでしょうか。

会社の人事において、社長や役員が

部長を任命します。

ここには能力や適性、期待が込められています。

 

部長も課長を任命します。

仮に部下がミスをした場合、そのミスは

上司の責任となります。

部下一人の責任ではなく組織の問題、

会社の問題と判断される。

(よく言う、責任者を呼べという形)

そこで上司である部長がお客様の所に

行き、謝罪や説明を行います。

大きな問題まで発展すると社長が出てきます。

 

そうならないように事前にミスが無いように

仕組みの構築や教育を行う。

結果としてミスや問題が起きた場合、

これらを怠ったか、判断ミスがあったと

認識されます。

ミスがあったからといってすぐに部下に

処分を下すのも違う気がする。

再発しないようにどうすべきかを考え、

実行するのが組織運営。

そして挽回のチャンスも与える。

(処分する際には就業規則を使う)

 

部下のミスは上司の責任。

当然ですが、上の立場になると痛感します。

自分が部下だった頃、

そこまで深く考えていなかった・・・。

でも仕事をする以上この考え方は

忘れてはいけない。

自覚の問題。

 

 

ちなみに仕事と全く関係のないところで

不祥事を起こして、任命責任を問われる・・・

これはこれで辛いです。

 

福井の社会保険労務士

シナジー経営社会保険労務士法人

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