パワハラ事案とハラスメント研修

兵庫県知事のパワハラ事案(疑惑)で

百条委員会が実施した県職員

アンケートの内容の中間報告が

一部公表されました。

日経新聞によるとアンケートは

対象の約9,700人の7割にあたる

約6,700人が回答。

パワハラについて

・「目撃、経験で実際に知っている」

59人(1%)

・「実際に知っている人から聞いた」

466人(10%)

・「人づてに聞いた」1225人(27%)

という結果でした。

 

具体的には、

エレベーターに乗り込もうとして扉が閉まり

「おまえはボタンも押せないのか」

と激高した話を聞いたと回答したケースや

「待たせると機嫌を損ねるため知事が

来るまでエレベーターを開けておく係が

配置された」

また、乗っていた公用車の到着遅れに

いら立ち、後ろから助手席を蹴飛ばしたと

の伝聞情報や、陰で「瞬間湯沸かし器」

「暴君」と呼ばれていたとの記載も

あったようです。

一方、パワハラには当たらないとの見方を

示す回答もあり、「会議で緊張していた

出席者に配慮の声かけがあった」

とする職員もいたようです。

 

 

助手席を蹴飛ばすという行為は

まずい行為ですが、それ以外は前後の

流れもあることから書面だけでは

判断に迷う部分もあります。

 

 

先日2日間にわたり、クライアント企業の

ハラスメント研修を実施しました。

ハラスメントに関する正しい知識を持ち

迅速、厳格に対応することが企業には

求められます。

厚生労働省の定義にもありますが、

職場のパワーハラスメントとは、

職場において行われる

①優越的な関係を背景とした言動であって、

②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、

③労働者の就業環境が害されるものであり、

①から③までの3つの要素を全て満たすもの

をいいます。

なお、客観的にみて、業務上必要かつ相当な範囲で

行われる適正な業務指示や指導については、

職場におけるパワーハラスメントには該当しません。

 

今回特に②の業務上必要かつ相当な範囲を

超えたものかどうかが判断基準となります。

必要な業務指導・指示は組織である以上

出てきます。

その内容が適正だったかどうか、

度を越えていなかったか。

平均的な労働者がどう感じたか。

 

これらを第三者委員会などで検証していきます。

 

 

ハラスメント研修、おかげさまで好評でした。

トップの姿勢がハラスメントを撲滅します。

確固たる覚悟で取り組む。

当社もハラスメントには力を入れています。

 

 

福井の社労士

シナジー経営社労士法人

シナジー経営株式会社

0776-58-2470
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