12月になり、賞与面談を実施している
会社も多いと思います。
帝国データバンクが2025年冬の賞与状況を
公開しました。
データによると、企業の80.5%が賞与などを
支給。22.7%の企業が一人当たりの平均支給額
が前年より増加する見込み。
特に運輸・倉庫業で33.6%、農林水産業で
32.5%と人手不足などで苦労する企業の
対策が目立ちます。
また、昨年と変わらない企業は44.7%と
約半分。賞与なしは12.0%となっています。
賞与なしは、賞与の月給化にも影響している
部分もあります。
賞与は利益の分配という考え方は基本スタンス
ですが、賞与はもらえるものと考えている
方も多くあります。
会社のシステムにも影響する点ですが、
給与や賞与の仕組みを教育することで
賞与がどのような構造で支給されるかを
理解することができます。
賞与は利益の配分であり、賞与を多くもらう
ためには企業にどれだけ貢献したかを示す
必要があります。
賞与には主に
「基本給連動型」
「業績連動型」
「決算賞与」
があります。
基本給連動型は基本給×○ヶ月として
基本給をもとに計算されます。
手当を含めた月額をもとに計算される
事ではないことに注意が必要です。
業績が良ければ1~3ヶ月などの金額で
算出される一方、良くない場合は1ヶ月を
下回ることもあります。
業績連動型は、個人や部門の業績によって
支給額が決まります。
業績が上がった分の利益を従業員に還元する
仕組みであり、基本給×〇ヶ月という計算方法
ではなく、業績を評価結果によって按分する
方法です。
仮に500万円の賞与原資を10人で分けると仮定すると
S:1名
A:2名
B:4名
C:2名
Ⅾ:1名
で計算式を用いて算出します。
金額が決まったうえで結果的に、
基本給×〇ヶ月というような示し方もできます。
決算賞与は文字通り決算賞与で
役職によって一律に支給する企業や
チームや個人によって差をつける企業も
あります。
賞与、たくさん欲しいですよね。
会社としても、賞与をたくさん出したい。
そのために利益をしっかりと確保したい。
この構図を理解し、どうすれば賞与や
年収を上げることができるか、
これは会社の経営計画や給与体系
評価システムに影響します。
ぜひ整理してみてください。
福井の社労士
シナジー経営社会保険労務士法人
シナジー経営株式会社








