毎年6月から7月にかけて、
メンタルヘルス不調や体調不良による
休職者が増える傾向にあります。
新年度の緊張が途切れる「5月病」の長期化、
梅雨時の気圧・湿度の変化、
そして急激な気温上昇による夏バテ。
これらが重なるこの時期は、
労働者の心身に最も大きな負荷がかかる
タイミングの一つです。
ここ数日でもお客様からこの手の
ご相談が数件あります。
総務担当者から「休職手続きをどうすればいいか」
というご相談を多くいただきますが、
「休職者へのケア」と同じくらい、
「現場に残っている社員へのフォローも
重要です」と伝えることがあります。
1. 休職者の発生時、まず会社がすべき初期対応
社員から休職の申し出(または診断書の提出)が
あった場合、まずは就業規則に則った対応を
行います。
・就業規則の確認
→休職期間の長さ、休職中の給与の有無(通常は無給)
を正確に確認します。
・傷病手当金の案内
→傷病手当金(健康保険)の手続きについて説明し、
無収入になるわけではないことを伝えます。
(社会保険料の個人負担分のことも忘れずに)
・連絡ルールの設定
→休職期間中は治療に専念させます。
ただし、「月1回、状況を総務に報告する」といった
連絡ルールをあらかじめ決めておくことで、
本人の孤立を防ぎます。
2. 「残された社員へのフォロー」
1人が休職すると、その業務は当然、
他のメンバーに分配されます。
ここで気をつけたいのは、
「真面目で優秀な社員ほど、
過重労働やプレッシャーで連鎖的に
倒れてしまう」
という連鎖休職です。
周囲の社員は、以下のような目に見えない
ストレスを抱えています。
・突発的な業務増による残業の増加
・次は自分かもしれないという心理的動揺
・なぜあの人の分まで…という不公平感や
モチベーションの低下
経営層や管理職が
「みんなでカバーして乗り切ろう!」
と精神論だけで乗り切れればよいですが、
別の観点も必要です。
3. 残された社員をフォローするための具体策
①業務の「引き算」を徹底する
誰かが休んだ穴を、そのまま100%埋めようと
するとパンクする可能性があります。
「今、本当にやらなければいけない業務」
はどれか?
「休職者が戻るまでストップしていい業務」
はどれか?
を管理職が主導して仕分けし、全体の業務量を
物理的に減らす調整を行ってください。
② 負担が増える社員へのケア
業務を引き受けてくれた社員に対し、
言葉と評価の両面で報いることが大切です。
声かけ
→「負担をかけてすまない、本当に助かっている」
という感謝を直接伝える。
適切な評価
→業務負荷が増えた分を残業代として適切に
支払うことはもちろん、一時的な手当の支給や、
人事評価でのプラス査定などを検討・アナウンスする。
休職者へのフォローと残された社員のフォロー
どちらも大事なステップです。
忘れずに行いましょう。
福井の社労士
シナジー経営社会保険労務士法人
シナジー経営株式会社








