バスの運転手が指導中に逆上し、運行を中止した
というニュースがあったようです。
記事によると
「運転していたのは、入社してまだ1か月ほどの50代の男性運転手。
研修を終える前の最終チェックのため、同じく50代の指導員が同乗。
高速道路で走行中、指導員がギアを上げて6速で走るよう運転手に注意。
この時、ギアは上から2番目の5速。バスの時速は約80キロ。
指導員が注意したのは「高速では6速で走らないとエンジンが焼きつく」
という理由だったが、運転手は「これが私の運転なんで気に入らんかったら
やめます!」と逆上。
バスを最寄りのパーキングエリアに入れ、運転を続けることを拒否。
指導員は運転する際に必要な健康状態などのチェックを受けていなかったため
代わりに運転をせず、乗客は約1時間後に同PAに到着した大阪行きの
後続便に乗り換えた。」(MBSニュースより)
これらを「ひどいなあ」という傍観者的な目線ではなく、
企業経営、労務管理という面で見てみると、
いくつかの課題が見えてきます。
・お客様(乗客)の存在を忘れていること
・指導員の指導の仕方に問題はなかったか
・運転手の業務命令違反、勤務態度に問題がなかったか
・もしものことを考えた指導員の健康チェックによるリスク管理
・ドライブレコーダー、GPS機能等によるバスの運行チェック
・トラブル発生時のマニュアル整備
・社員教育の方法
・他の運転手への影響、フォロー
・お客様へのフォロー
トラブルは起きないに越したことはありません。
仮に起きたとしても最小限に抑えるためにあらゆる想定をすることが
欠かせません。企業経営への教訓です。
できることから一歩ずつ。
(写真は徳島新聞より)