自分で自分のことを教育しなくてはいけない時代へ
今年の3月に米大リーグを引退したイチロー選手。(引退しているので、元ですが)
そのイチロー選手が会長を務める軟式野球大会「イチロー杯」が
今年で終了することとなり、最終日の22日、イチロー選手がこどもたちに
メッセージを送りました。イチロー選手らしい言葉です。
・自分で自分のことを教育する時代。
・外に出て傷つくこともある、それも体験。逃げてはいけない。
自分にどう教育するか、何をチャレンジさせるか、
結局は自分で決める。誰のせいでもない。
そのプロセスを楽しみなさい。
そんなメッセージだったように思います。
やっぱり響くなあ。大好きなイチロー選手の言葉は^^
イチロー選手の全文(NHKより抜粋)
「その時に感じたことは、教える側の立場も難しいらしいですね。
先生よりも、どうやら生徒のほうが、力関係が強くなってしまっている、
というような状況があるみたいで。
このことに僕は今、心配しているというか、どうやって教育するんだろうと、
よく考えることがあります。時代の流れなんでしょうけれど、先生から教わる大切なことは
たくさんあります。
謙虚な気持ちで受け止めてほしい。
厳しく教育するのが難しくなっているらしい中学校、高校、大学。社会人になる前に経験する時間、
そこで自分自身を自分で鍛えてほしいというふうに今、そのことがすごく大事な事だと思います。
厳しく教えることが難しい時代に、じゃあだれが教育をするのかというと、
最終的には“自分で自分のことを教育しなくてはいけない”。
そういう時代に入ってきたんだなというふうに思います。
自分には厳しい先生がいたので、なかなかそうは思えなかった。
今はそれが大切なことと覚えておいていってほしい」
「もう一点、これも時代。いろんなことが情報としてすぐ頭に入れられる、
すぐ、携帯でね。スマホなんかで調べれば、いろんなことがわかる時代になりました。
世界が何となく小さくなったように思えるんだけれども、
僕が27、28の歳にアメリカに渡って大リーグに挑戦したわけなんだけれども、
外に出て初めてわかること、調べれば知識としてわかることであっても、
行ってみてはじめて分かることってたくさんあって、それは、野球の狭い世界だったんだけれども。
やっぱり外に出て、傷つくことだってあるし、楽しいことももちろんいっぱいある、
勉強することはいっぱいありました。それを知識として持っておくのではなくて、体験して感じてほしい。
それで自分なりに解釈して、自分が育った日本という国は素晴らしいということを外に出ればすごく感じると思う。
そういう経験をできれば将来、みんなにはしてほしいな、というふうに思います。
今まであった当たり前のものというのは、決して当たり前ではないというふうに気づく。
価値観が変わるような出来事を、みんなに体感してほしいというふうに思います。
いつものシーズンメッセージとは違うけれど、28年のプロ生活を終えて感じていること。覚えてほしい」