人材定着に欠かせないものとして、「働きがい×働きやすさ」
が必要です。
今回は、働きがいの中の第4回目「明確な評価制度」について。
あらゆる調査機関のアンケート結果を見ると、
転職理由のベスト10の中に必ず入っている
「評価が不満・不公平」
また、上司に期待することのベスト10でも
「公平・公正な評価」
があがっています。
中小企業で「明確な人事評価制度があります」という会社はそこまで多くありません。
評価する仕組みがない場合、何を基準にして社員の成果を評価し、
給与や処遇に反映されているのか不透明であるため、
社員一人ひとりが仕事へのやりがいを感じられなくなってしまいます。
次のステージへと上がるためにどんな努力をすればいいのか、
目標なく日々目の前の仕事に取り組むため、仕事のマンネリ化にも
つながります。
そういった場合、仕事のできる人から自分を正当に評価してくれる会社へと
移る可能性が高くなります。
評価制度がない、評価制度が曖昧だと人材流出にも影響するというのは
こういう理由です。
難しい評価制度ではなく、会社が評価したい点と最低限クリアしてほしい点など
いくつか項目を箇条書きで洗い出し、それらをまとめるだけでも簡単な評価シートに
なります。
ただし、大事なことは評価シートであり、これらが社員の成長するためのシートである
という認識を持つことです。
社員ひとり一人の課題の解決が会社の成長につながるシートであれば、
業績にもつながり相乗効果を生みます。給与の査定のみに使用すると歪が生まれることに
なりますので、そのあたりは注意しましょう。
定着には「明確な評価制度」が欠かせない。
ひとつずつ実践していきましょう。