昨日は、新入社員から観た理想の上司をお伝えしましたが、
レポートの中に少々気になる内容も含まれていたので、今日はその続きです。
同じ新入社員にコロナ禍において上司との関係性について聞いたところ、
「良くなった」と回答した人は13.4%となり、
「悪くなった」(6.7%)と回答した人より約2倍も多い結果になりました。
詳しく内容を見ていくと、
上司との関係性が「良くなった」と回答した理由として、
1位「業務内容や進捗について寄り添って考えてくれるため」(51.7%)
2位「オンライン面談などで今後のキャリア等について相談に乗ってくれるため」(27.1%)
3位「Web会議システムやSNSなどのツールを通じたコミュニケーションの方が適していたため」(26.3%)
となり、コロナ禍において対面でコミュニケーションが取りにくい環境でも
上司が部下に寄り添う姿勢で関係性が改善したのかもしれません。
ということは、上手にWEB会議やSNS、チャットなどデジタルツールを活用することが
できる上司が関係性を向上したと言えますね。
一方で、上司との関係性が「悪くなった」と回答した人を見ると
男性の理由のトップは
「メールやLINEなど文面のみだと、上司の気持ちが分かりにくいため」(27.8%)
女性の理由のトップは
「テレワーク等により気軽に相談がしにくくなったため」(26.8%)
という結果になりました。
男性は、上司と文面のみのやりとりだとストレスを感じてしまう人が多く、
女性は上司と対面で気軽にコミュニケーションをもっと取りたいと感じる人が
多いのかもしれません。
また、上司との関係性が「悪くなった」と回答した人の中で、
44.1%の人は「関係性を改善したい」という意識を持ち、
解決策としては、
男性は「飲み会に行って関係性を良くしたい」(60.0%)、
女性は「メールやLINEなどでのコミュニケーションを増やして関係性を良くしたい」(31.3%)
が最も多く、上司とコミュニケーションを増やして関係性を改善したいと思う人が多い結果と
なっています。
こう見てみると男性と女性とでは接し方は違えどもコミュニケーションの重要性は
いずれも高く、部下に合った接し方をすることが上司には求められていますね。
なかなか難しい問題でもありますが、これは常に勉強ですね。
私自身も常に勉強です。
福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社