高齢者の新しい働き方を提案。「TOO」とは?
65歳定年延長や70歳までの雇用の確保などシニア世代の
雇用状況が変化している中で、増え続けるシニアの力をどう生かすかは
企業の課題の一つになっています。
日経新聞によるとサントリーホールディングス(HD)は包容力のある人材を
職場のメンターに任命し、人間関係や在宅勤務の孤独に悩む後輩を救う
「おせっかいおじさん・おばさん」(TOO)と位置づけ。
新しい働き方としたようです。
実際には2014年から導入しているようですが、人望厚く人助けが好きなシニアから
人事部が指名し、会社公認の「職場の相談相手」。
50~65歳まで全国に約20人。本業との兼務ですが、エネルギーの4割を
TOOとしての活動に充てることを期待されているようです。
役割を明確にすることで会社への貢献度にもつながる。こういう働き方も
ありですね。
実際の利用者からは
「TOOは祖父のような存在。上司にするにはためらわれるちょっとした
相談事にも乗ってもらえる」
との声もあり、経験豊富な角度から相談に乗るメンターや相談役は
企業にとって貴重な存在と言えます。
企業が指名するという点も過去の実績や人望、考え方などを総合的に勘案しての
ことでしょうから安心して任せられますね。
企業体力との兼ね合いもありますが、多様な働き方の一つとなりそうです。
福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社