昇給額と昇給率

今日も昇給に関する話です。

この時期、昇給に関するご相談が多いことは前述しましたが、

昇給額や昇給率に関してのお問い合わせも多く

「平均どれくらいだろ?」「今年は何%アップかな?」

という話になります。

ここでいう「昇給額」と「昇給率」の2つの数字の解説をすると

昇給額とは、賃金がいくら上がったかを金額で表したものです。

昇給率とは賃金が昇給前と比べてどのくらい上がったのかを%にして示したものです。

例えば、200,000円の給与で5,000円の昇給だと2.5%の昇給となります。

昇給額とすると5,000円、率とすると2.5%となります。

(昇給率は250,000/200,000=1.25%でも表されます)

では実際に昇給平均はどれくらいなのかをみていくと、

連合が出しているデータがあります。(連合とは労働組合がある会社等のデータ)

2020年7月に出したデータによると

「基本給を底上げするベースアップ(ベア)と定期昇給を合わせた平均賃上げ率は

1.90%(5,506円)で、前年比0.17ポイント(491円)下落。」

となっておりますので、組合がない中小企業ではもう少し昇給は抑えられる形に

なりますかね。

とは言いながらも、これもあくまでも参考データ。

業種業態によっては利益が出ているところもあれば、依然厳しいところもあります。

例年は、2%を基準に考えましょうという話を良くしますので、

自社の業績や3年後の目指すべき姿、社員の年齢などを加味して

検討をしていく必要があります。

もちろん、賃金テーブルや昇降表があり、適正な人事評価を行っているのであれば、

そう悩むことはないですが、そういったものがない場合は、世の中の動きが気になりますね。

福井の社会保険労務士

北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社

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