この時期、厚生労働省から令和7年度の
予算概算要求が発表されます。
その中に、キャリアアップ助成金が大幅に
変更する内容が含まれていました。
非正規雇用労働者の処遇改善や企業内での
キャリアアップを促進するために設けられている
「キャリアアップ助成金」。
厚生労働省が公表した令和7年度予算概算要求では、
当初予算額の1,106億円から962億円に縮小される
見込みです。
また、助成内容についても一部見直しが予定されて
いるため、申請を検討されている事業主の方は
注意が必要です。
注目点:正社員化コースの2期支給要件が厳格化
キャリアアップ助成金の「正社員化コース」では、
現在は有期雇用労働者などを正社員へ転換後、
まず6ヶ月経過時(1期)に助成を受け、
さらに1年経過時(2期)にもう一度助成を
受けることが可能です。
ところが令和7年度からは、2期目の支給要件が
大幅に絞られ、以下の条件に該当する場合に
限定されます。
・雇い入れから3年以上経過した有期雇用労働者
・雇入れから3年未満の有期雇用労働者で
過去不安定雇用が継続している者
(過去正社員でないなど)
・人材開発支援助成金の対象訓練を受けて
正社員へ転換した者
・派遣労働者、母子家庭の母など
上記以外のケースでは、支給金額が1期分のみとなり、
実質的に減額につながるということです。
80万円→40万円へ
有期契約期間が6ヶ月以上の対象労働者は、
令和7年3月31日までに正社員転換であれば
当初の金額の受給が可能ですが、
この辺りは慎重にコトを進めたほうが
良さそうです。
このように法改正や助成要件は頻繁に
変更されますので、常に最新情報を
チェックしながら計画的に
進めていくことが不可欠です。
ご相談は当社まで。
福井の社労士
シナジー経営社会保険労務士
シナジー経営株式会社