年末や年明けに会社から源泉徴収票を
発行されていると思います。
この源泉徴収票ですが、ここに記載されている
支払い金額合計は人によっては会社から支給されている
金額合計(年収)ではないことがありますので、
注意が必要です。
まず、源泉徴収票には1年間に会社から支払われた
給与等の金額と、自分が支払った所得税の金額が
記載されています。
その給与等の合計の中には非課税となった交通費や
企業型DC(確定拠出年金)/401Kに加入し、掛け金を
拠出している分は含まれません。
当社でおススメしている選択制の企業型DCはこれに
当てはまります。
加入時にご説明していますが、基本的には掛金として
拠出した金額は給与と見なされないため、所得税の対象と
なりません。そのため、源泉徴収票には記載されません。
毎月の給与等と源泉徴収票を見比べてみると気づきますが、
毎月の総支給=源泉徴収票の収入金額とならないのです。
そのため、源泉徴収票を見た時にあら?
年収が思ったよりも低いなと感じる人がいるかもしれません。
ただし、前述した通りの内容ですのでその分、税負担、
社会保険料の負担が軽減されています。
少々乱暴な説明ですが、
例)会社からの総支給350万円の内訳
交通費:毎月1万円(年合計12万円)
拠出金:毎月1万円(年合計12万円)
源泉徴収票に記載される支払い金額は、
350万円-24万円=326万円※24万円は給与とみなされない。
326万円が給与収入とみなされます。
これに税金等がかかります。社会保険料も同様です。
年末や年明けにはこのようなご質問を頂くことがありますので
源泉徴収票の見方にぜひ注意してください。
拠出金(企業型DC/401K)は給与等の受け取りではなく
将来への投資とみなされますのでこのような優遇を
受けることが出来ます。
(画像は国税庁HPより引用・加工)
福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社