改善傾向がありました。
先日、ハラスメント研修を実施したお客様からのメールです。
ハラスメントに関しては法整備が進み、就業規則などへの対応が必要となってきています。
その中で特にパワハラに関しては、
単に「パワハラをやめましょう。」
というだけでは全く響きません。
また言葉だけだと、部下も「部長、それってパワハラですよ」と表面的なやりとりで
部下指導にも影響が出ます。
ミスをした部下を叱るのは上司の大切な仕事です。
叱れなくなっては、教育が進まないし、
上司も仕事がやりにくい。人間関係もますます悪化します。
パワハラはあくまでも業務の適正な範囲を超えて指導することを指します。
パワハラが認定された裁判では、
上司が新入社員に対して
「君の能力は新入社員以下だ。仕事を任すことはできない」
「なんでこんな簡単なことがわからないんだ。お前は馬鹿か」
などと繰り返し言ったことに対して、新入社員が不法行為だと訴えました。
裁判の結果、上司の行為は「不法行為」だと判決が下され、
上司と会社に「賠償金約300万円の支払い」を求めました。
昔は、熱血上司で通っていたものが今は通らなくなっているという
単純な話ではなく、指導が一線を越えたということ。
「一線」・・・
つまり、業務指導の範囲を超えて人格否定の言葉が入っているのです。
その言葉がやる気をなくし、心身に苦痛を与えているのです。
ハラスメント研修では上司も部下もハラスメントの定義を再認識いただく
ことから始まります。
声が大きいからパワハラ
叱られたからパワハラ
しつこいからパワハラ
こういう誤解から脱却し、上司・部下が仕事の成果を再度確認し、
よりより人間関係を構築し生産性を上げ、働きやすい職場にすること。
これがハラスメント研修の効果の一つです。