日本マクドナルドが社員に適用している
変形労働時間制。同社が就業規則に定める
勤務シフト数は従来の4種類から
約200種類に増やしたようです。
ここで示されている変形労働時間制は
1ヶ月単位の変形労働時間制。
労働時間は、原則1日8時間・週40時間と
定められていますが、
1日単位や週単位で時間を調整して、
1ヶ月を平均して週40時間以内にする
制度です。
その場合1日8時間を超え、1日10時間
の日があったり、1日6.5時間として週6日
働くシフトがあったり、週40時間を超える
週があったりします。
1ヶ月を平均すると週40時間以内にします。
(10人未満の一定の事業所は週44時間)
採用する場合には
労使協定または就業規則に1ヶ月の
変形労働時間制であることを定める
必要があります。
また、次の条件も必要です。
・対象労働者の範囲
・対象期間および起算日
1日起算若しくは21日起算など
・労働日および労働日ごとの労働時間
シフトやカレンダーで対象期間すべての
労働日及び労働時間が必要。
→これがないと認められない
・労使協定の有効期間
※労使協定を定める場合に必要
ここで注意しておきたいのは、
これらの定めがないと無効と
なるということです。
無効=変形労働時間制が認められない。
原則を超えた労働時間はすべて時間外
労働時間となる。割増賃金が必要。
今回のマクドナルドの勤務シフトは
監督署に指摘されたこともあるでしょうが、
これらを意識した対応です。
飲食店や小売業のお店では
1ヶ月単位の変形を取っているところも
多いと思いますが、今一度記載されている
時間と実態との比較をしてみましょう。
福井の社会保険労務士
シナジー経営社会保険労務士法人
シナジー経営株式会社