ようやく道路や駐車場の雪が解けてきた
と思ったら、今日・明日は雪の予報ですね。
たくさん降らないことを祈っています。
さて、ホリエモンも取り上げた池田町の
「7箇条」話題。移民してくる方に対して
「都会風を吹かせるな」
「品定めされていることを自覚せよ」
という部分だけ切り取ったら、
炎上するよなと思ったので、
実際、どのような7箇条なのか
見てみました。
池田町のホームページに記載されています。
第1条 集落の一員であること、
池田町民であることを自覚してください。
総人口の少ない池田町ではありますが、
私たちは 33 の集落において相互扶助を
土台に安全で豊かな共同社会を目指しています。
→まずは、現状を伝えていますね。
第2条 参加、出役を求められる地域行事の
多さとともに、都市にはなかった面倒さの
存在を自覚し協力してください。
池田町の風景や生活環境の保全、
祭りなどの文化の保存は、集落毎に
行われる共同作業や集落独自の活動に
よって支えられています。
共同して暮らす場を守るためにも
参加協力ください。
草刈り機は必需品です、
回を重ね使い込むことで技術上達が図れます。
このことを「面倒だ」「うっとうしい」
と思う方は、池田暮らしは難しいです。
→面倒さの自覚というのが分かりやすい。
たしかに自治体によっては初めての体験も
多いです。山木も多いので、草刈り機が
必需品と言うのも私はわかります。
第3条 集落は小さな共同社会であり、
支え合いの多くの習慣があることを
理解してください。
生活の基盤は集落であり、長い年月に渡って
様々な行事や集まりを通して暮らしを
支えてきました。
→ここはどこに行ってもそうじゃないのかな。
その地域ごとの行事が存在します。
マンション暮らしで全く干渉しないのなら
別なのかな。
第4条 今までの自己価値観を押し付けないこと。
また都会暮らしを地域に押し付けないよう
心掛けてください。
集落での生活は、ご近所などとの密な暮らしの
日々があります。都市では見られなかった
ルールや仕組みもありますが、
皆で折り合いを付けながら培ってきたものです。
これまでの都市暮らしと違うからといって
都会風を吹かさないよう心掛けてください。
→ここですね。都会風という表現が曖昧ですが、
郷に入っては郷に従えということを
言いたいのだと思います。
都会風吹かせているのかな(笑)
第5条 プライバシーが無いと感じるお節介が
あること、また多くの人々の注目と品定めが
なされていることを自覚してください。
どのような地域でも、共同体の中に初顔の方が
入ってくれば不安に感じるものであり
「どんな人か、何をする人か、どうして池田に」
と品定めされることは自然です。
干渉、お節介と思われるかも知れませんが、
仲間入りへの愛情表現とご理解ください。
→地域の人の会話を聞くと、よくそんなことを
知っているなと感じることがあります。
誰誰さんの息子さんは東京に行っている。
引っ越ししてきたあの方は、バツイチなんだよ。
等々。田舎ならではの特有なのでしょうが、
噂は広がるのが早いと感じます。
愛情表現ですので、ご理解ください。
ということから、池田町に来ると、
こういうこともありますよ
と言うのは事前告知ですね。
第6条 集落や地域においての、濃い人間関係を
積極的に楽しむ姿勢を持ってください。
静かでのどかな池田町ならではの面白さとして、
ご近所や色々な出会いの中での会話を
楽しんでください。
→田舎ならでは人間関係の良さもあります。
第7条 時として自然は脅威となることを
自覚してください。特に大雪は暮らしに
多大な影響を与えることから、
ご近所の助け合いを心掛けてください。
池田町は 2004 年の福井豪雨災害で大きな
被害を受けて以来、集落防災隊長を設置し
地域防災力を高める取り組みを推進しています。
また、池田町には
「雪で争うな、春になれば恨みだけが残る」
という教えがあります。
積雪時、大雪時での譲り合い、助け合いを
心掛けてください。
→お互いに助け合いましょう。
災害時の経験が糧になっています。
以上、共同する社会の豊かさの充実のため、
ご理解ご協力ください。
2022 年(令和 4 年 12 月)
私も福井の田舎なので、書いてあることは
理解ができます。
移住してきた方が「福井はね、、、」
「だから福井は●●」などと言われると
正直良い気持ちはしません。
移住者、そして地元住民がトラブルと
ならないようにと作った7箇条ですが、
誤解のないように当たり障りのないように
することもできたはず。
ただあえてこの表現にしたのなら
それはそれでありかもしれません。
池田町の良さを分かってもらうために。
ただ、強制して、せっかく来てくれた移住者を
追い返してしまうことだけはしたくないです。
お互いが幸せに暮らすために作ったもの
ですから。
こういう指針を見ていると、
社是や行動指針作りと
似ているなあと感じることもあります。
伝えたいことが伝わらない。
言葉って難しい。
最終的には十分な話し合いが必要ですが
価値観の違いもありますから
簡単な問題ではないのでしょうね。
福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社