新入社員のキーワードは「安定」と「帰属」

日本能率協会マネジメントセンターは、

「イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査2025」

を発表し、イマドキ社員の考え方について報告

しています。

この調査結果を見て、現場サイドの課題と

イマドキ社員の考え方について整理することが

できます。

 

今回の調査結果で最も注目すべきは、

新入社員の「現在の会社でずっと働きたい」

という回答が70.9%に達し、調査開始以来の

最高値を記録したことです。

 

数年前までの「若者はすぐに辞める」

「転職ありきでキャリアを考えている」

という風潮から一転、

今は「今の会社の事業の中で成長したい(73.8%)」

と考える、非常に安定志向の強い世代が

中心となっています。

 

安定志向・・・

では新入社員が求める「安定」とは

一体何でしょうか。

調査では、成果よりも「勤続年数や労働時間での評価」

を望む声が増え、自律的なキャリア意識は

2022年の約9割から65.3%へと急落しています。

 

つまり、「安定志向であり着実に実績を積みたい。

しかし、自分で道を切り拓くのは少し不安」という、

状況が見え隠れしています。

失敗したくないという意識はより高いと言えます。

 

 

一方で、受け入れる側の現場からは、

上司・先輩の67.3%が「新人ガチャ(配属された新人に

当たり外れがある)」を感じているという事実が

あります。

 

いわゆる「配属ガチャ」を嘆く新入社員(48.1%)

よりも、教える側の方が「誰が来るか分からない不安」

と「期待とのギャップ」にさらされているのです。

 

さらに、新人指導を通じた上司自身の成長実感は

下降傾向にあり、現場には深刻な「育成疲労」が

蓄積しています。

 

人手不足の中で「せっかく採用したのだから

辞めさせてはいけない」というプレッシャーと、

主体性に欠ける新人への指導。

 

この板挟みが、中間管理職や教育担当者を疲弊

させている実態が見て取れます。

 

また、実務上の大きな課題として浮き彫りになったのが、

ITスキルの問題です。

新入社員の半数以上が「人間より生成AIに教わる方が

効率的」と考える一方で、自身が感じる不安の第1位は

「パソコンやITスキルの欠如」でした。

特に在宅勤務が中心の層でこの傾向が顕著です。

 

 

スマホ世代の彼らにとって、

ビジネスソフト(Excel、PowerPoint等)や、

組織内でのITリテラシーは、私たちが想像する以上に

「高い壁」となっています。

「若いからパソコンは得意だろう」という思い込みは、

一旦整理したほうが良いかもしれません。

(もちろん、スキルが高い人もいます)

 

 

このような結果を見て

・育成方針を明確にする

キャリアパスや評価制度、1on1などで

成長度合いを確認することが

より安定志向への道しるべとなります。

 

・教育担当者へのケアと仕組みづくり

現場の「育成疲労」をどう改善するかは

企業にとって重要課題ですね。

人材育成をについてどの方法が良いか

内部だけでなく外部をうまく活用する

ことも一つの方法です。

 

 

是非当社の人材育成プログラムや

新入社員研修をご活用ください。

 

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福井の社労士

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シナジー経営株式会社

 

 

 

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