人材定着に欠かせないものとして、「働きがい×働きやすさ」
であることはお伝えしました。
前回は、企業価値観の共有について触れましたが、
今回は「明確なキャリアパス」です。
キャリアパスとは、会社の中の人材育成制度で
どのような職務にどのような立場で就くか、またそこに到達するためには
どのような経験を積むか、何のスキルが必要なのかを明らかにすることです。
自分が目指したい方向はどういった内容か、どういったチャンスがあるのか、
キャリアアップのためにどのような基準があり、どのような給与となるのかが
明確になれば社員がキャリアプランを立てる大きな目標となります。
目標を持って仕事に当たると自分の課題が見え、成長につながり、企業全体の
レベルアップにもつながります。
そういった意味でも明確なキャリアパスは定着にも企業の成長にも必要なものと
位置づけられます。もちろん採用にも有利です。
求職者は、自分自身のキャリアを想像しながら職を探しますからね。
実際のところ数年前に実施した当社内の組織診断で、
「将来の希望」に関して点数が低い傾向がありました。
色々と分析した結果、キャリアパスが明確じゃないことが分かりました。
早速作成し、社内公表したところ
「〇〇を目指します。」「もっと上に行きたいので頑張ります。」
というスタッフの声がちらほらと出てきました。
こういった仕組みは社長の頭の中にあるだけではなく、
明確にすることが必要なんだなと改めて認識したわけです。
定着には「明確なキャリアパス」が欠かせない。
ひとつずつ実践していきましょう。