4月1日の昨日、入社式の会社が多かったようですね。対面式の入社式と
オンラインの入社式。入社式の形は変わっても新入社員にとっては
新しい生活のスタートです。さて、新たなスタートと言えば、
新年度から新しい補助金や助成金に関する情報が出ています。
「事業再構築補助金」は以前からお問い合わせが多かったものですが、
事業計画をみっちり落とし込まないとなかなか厳しいという印象。
もちろん、国のお金を使うものなので、自社の強みや市場の動向、
独自性など新しい商品や事業がどうなるかを予想して取り組むことが必要です。
頭の中にある思いを事業計画に落とすことでより鮮明になりますが、
これが書けないと厳しいです。すでに当社にもいろいろとお問い合わせが
入ってきており、事業再構築補助金は本気度が伝わりますね。
さて、今日は雇用関係の助成金の紹介です。
毎年厚生労働省管轄の雇用関係助成金は見直しが行われますが、
今年は4月1日に詳細版が出ました!(早い!!)
356頁もある強者なので、読みこなすには一苦労ですが、
助成金は一定の基準が満たされると受給できるものです。
(補助金と違い、実現性が高いものが採択されるというものではない)
その一定の基準の中には労働法を守るというものがありますが
一例をあげると
・勤怠管理が整っていること
出勤時間、退勤時間が明記され、労働時間が記載されていること
・勤怠管理に伴い賃金が支払われていること
給与計算に間違いがないか、時間外労働に関しては割増賃金が支払われているか
・賃金台帳は法律通りの記載があるか
- 労働者氏名
- 性別
- 賃金の計算期間
- 労働日数
- 労働時間数
- 時間外労働時間数
- 深夜労働時間数
- 休日労働時間数
- 基本給や手当などの種類と額
- 控除項目と額
※実際労働時間が記載されていないケースも多いです。
・雇用契約書(労働条件通知書)が発行されているか
・就業規則、賃金規程が作られており、その通り運用されているか
などです。助成金を受給するために労働環境を整備する。
逆に言うと国や県の狙いを理解し、労働環境を整備すれば
助成金を受給することが出来るというものです。
FAXで「簡単に〇〇〇万円の助成金が受給できます」
という内容はこれらを十分に認識したうえでチャレンジしましょう。
何もせずに助成金が受給できるということはありません。
助成金ありきではなく、助成金を活用していい会社を作りましょう。
いい会社を作りたい、成長したい会社を応援する
福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社