福井労働局は令和3年度に実施した
長時間労働が疑われる事業場への
監督指導結果を公表しました。
今回の対象事業場数は362事業場。
1年間に実施した事業場数としては
多くない数字です。
月に換算すると30事業場程度。
そのうち、
① 違法な時間外労働があったものは、
104事業場 (28.7%)
違法な時間外労働とは、36協定で定める
時間を超えて(45時間/月、360時間/年等)
労働させていたことを示しています。
また、違反があった104事業場のうち
時間外・休日労働が最も長い労働者時間数が
月80時間を超える事業場・・・34(32.7%)
月100時間を超える事業場・・・23(22.1%)
月150時間を超える事業場・・・5( 4.8%)
月200時間を超える事業場・・・0
でした。
また、
賃金不払残業があった事業場・・・17( 4.7%)
過重労働による健康障害防止措置が
未実施の事業場・・・61(16.9%)
となっています。
業種別に見てみると、
商業、製造業、建設業、保健衛生業、
運輸交通業、接客娯楽業のすべてで
違反率が高い状況。
労働時間の把握や、労働法の遵守には
改善の余地がありそうです。
11月は毎年、過重労働解消キャンペーン。
労働時間の適正把握、賃金計算の適正実施
など不具合がない対応をしておきましょう。
ご相談はいつでもHPからどうぞ。
福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社