志村けんさんの死去で衝撃が走った昨日。
「東京都がロックダウンしたら、お店は開けられないし、
通勤などができなくなります。労働者への給与はどう対応すればいいですか?」
とお客様からご質問がありました。
仮に東京都が緊急事態宣言をし、ロックダウンを実行した場合、
会社としては何ら責任はなく、不可抗力となりますので、
労働者に対して休業手当の支払いは必要ありません。
また、熱等の症状があり、感染の疑いのある労働者を会社の
判断によって休業・自宅待機を指示した場合、
これは、労働者に熱等がある症状は、社会通念上労務の提供が
できないと考えられるため、休業手当の支払いは必要ありません。
このような場合、有給休暇があれば、有給休暇で対応をするケースが
一般的です。また状況が状況なので特別休暇扱いにするケースも
考えられます。
有給休暇がない場合は、欠勤という扱いでも法律上は問題はありません。
一方、感染予防のために会社の判断によって労働者を
休業・自宅待機を指示した場合は、休業手当を支払う必要が出てきます。
国や行政の判断によるのか自主的な判断によるのかという所ですが、
ロックダウンという事態にならないよう祈る一方、
こういった対策・知識を身につけておきたいですね。