固定残業代が含まれている賃金体系の
会社はブラック?
このような不安を抱えている就活生や
社会人がいます。
固定残業代とは、その名称にかかわらず、
一定時間分の時間外労働、休日労働および
深夜労働に対して定額で支払われる割増賃金
のことを指します。
仮に時間外労働として10時間を設定し
固定残業代が支給されていたとすると、
実質の時間外労働が5時間でも10時間分の
固定残業代が支給されます。
一方、実質の時間外労働が15時間だった
場合には超過分の5時間の残業代の支給が
必要となります。
固定残業代は法律に沿った制度ですので
固定残業代=ブラック
ということではありません。
この様に誤解されているのは
一部で間違った運用をしている場合や
賃金規程、労働条件通知書(雇用契約書)、
本人への周知義務を果たしていないことに
よるものです。
厚生労働省の資料には、
求人票におけるトラブル例として、
賃金(固定残業代を含む)に関することが
第一位に上がっています。
固定残業代がある賃金体系であれば、
何時間分の残業分なのか、
残業の指示、承認はどうするのか、
36協定の説明、
賃金規程、労働条件通知書(雇用契約書)
の説明は忘れずに行っておきましょう。
★求職者の中には、総額だけを見て
固定残業時間を把握していない場合が
あります。
労働条件のトラブルはお金の問題にも
発展します。
「これまでは大丈夫だった」は、
「これからは大丈夫じゃない」に
変わります。
大きなトラブルとなる前に
予防できることはしておきましょう。
福井の社会保険労務士
シナジー経営社会保険労務士法人
シナジー経営株式会社