給与のデジタル払いが解禁へ
先日もPayPayにチャージしたばかりですが、
給与のデジタル払いがいよいよ4月から解禁されるようです。
現在の労働基準法では、
「賃金は、通貨で直接労働者にその全額を支払わなければならない」
と定められており、同意があれば銀行口座への振り込みを認めています。
この大前提が見直されることになり、4月からは企業が給与を銀行口座を
介さずに支払えるようになるため、利用者はお金を銀行から引き出す手間が
なくなりますね。企業側も振込手数料等の負担もなくなるのかな?
以前、貨幣通貨の給与デジタル化も話題となりましたが、
価格が不明瞭である、即日現金化できるかという点で見送りとなりましたが、
今回は社員のスマホ決済アプリなどに振り込む方式を認めるようです。
スマホでない人には現行通り、銀行口座振り込みとなるため、
利便性や手間を考えると企業の担当者がスマホへの移行を社員にお願いすることも
出てくるかもしれませんね。
当社が受託している給与計算業務も給与明細書をデータで発行したり、
クラウド上で見るようにすることも増えていますので、近い将来紙の給与明細は
少数派となってくるでしょう。
キャッシュレス推進協議会によると、QRコードを月1回は利用したことがある人は、
2020年9月に3000万人を超えたと発表しており、新型コロナウイルスの影響で
非接触型の決済の需要も高まっています。
給与のデジタル化解禁により、日本のキャッシュレス化は、ますます進みますが
セキュリティ強化や利用制限などいくつかの課題もクリアしなければなりません。
私も使える際にはキャッシュレスを利用しますし、極力現金の利用は減っています。
銀行の提携が加速するのもわかりますね。
福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社