決算書の知識は必要

人事労務の仕事に必要な知識は幅広いですが、

そのひとつに「決算書が読めること」があります。

経営者になって10数年経ちますが、経営者は決算書が読めないと

非常にまずいですよね。

同じように当社でも(スタッフが)決算書の知識は必要です。

そう、P/LとB/S(C/Fは読めるとなお良い)です。

 

えっ?なぜかって。

もちろん経営者の方と話をするから決算書の読み方ぐらいは

知っておいた方がいいというのが入り口なのですが、

実務でも粗利益に占める人件費の割合、労働分配率を考えたり、

そもそも人件費は、社会保険料などの法定福利、福利厚生を含めた

総額の人件費ということを理解するためです。

 

毎年の賃金改定(昇給・降給)で人件費がどれくらい変わるのか、

例えば、2%昇給ならどれくらい人件費が上がる、営業利益をいくら

確保するために、粗利益はいくら必要なのかと経営判断に必要な

知識もついてきます。数字が読めるとお客様にも提案もしやすくなります。

 

また、補助金申請で決算書の資産の構成を把握したり、

営業利益と経常利益の違いを知っておくことも大事です。

今回の事業再構築補助金でも申請書に記載する部分ありましたね。

 

その他、派遣許可の申請や更新の際にも決算書を使います。

株主構成を理解したり、そもそも資産要件である、

・資産が「2000万円×派遣事業を手掛ける事業所数」以上であること

・現金預金の額が「1500万円×派遣事業を手掛ける事業所数」以上であること

・現金預金の額が1500万円以上あり、尚且つ「負債総額の7分の1以上」であること

を判断します。

 

数字が苦手というスタッフもいますが私も20代前半の頃は数字が

得意ではありませんでした。

ただ簿記の勉強をしたり、会計事務所系のコンサルティングファームに

いたので毎日数字と触れ合う機会があり、自ずと数字が読めるようになりました。

 

笑い話ですが、

333,530,000円を瞬時に読めます。会計事務所の方や数字を扱っている方からすると

それは当たり前なのかもしれませんが、数字に触れないと、一、十、百・・・と

数えて把握しますよね。

それが積み重なると時間も食います。

 

数字に興味を持つと仕事が楽しくなり、幅も広がります。

 

という感じで当社では数字の勉強会も改めて行っていきます。

 

 

福井の社会保険労務士

北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社

 

 

 

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