児童手当拡充や扶養控除廃止の動きが
出ていますが、「年収の壁」が撤廃された場合、
もっと働きたいと考える主婦は約6割に上る
との調査結果をマイナビが発表しました。
調査結果では、
20~50代の主婦に、就業調整の実施(年収を
一定額以下に抑えるために就労時間を調整すること)
状況を聞いたところ、
・「就業調整はしていない」44.9%
・「配偶者の社会保険の扶養となる限度額を超えない
ようにするため調整(130万円の壁)」23.0%
・「自分の所得税の非課税限度額を超えないように
するため調整(103万円の壁)」18.8%
でした。
2022年10月に社会保険適用が拡大し、
アルバイトが保険加入しやすくなったことを受けて、
「就業調整はしていない(44.9%)」が前年より
+4.2ptと最も増加したものの、依然として
主婦の約6割は「年収の壁」を超えないように
就業調整を行っていることがわかりました。
年収によって恩恵を受けられるのであれば、
例え働けたとしても就業調整することは
実態として多くあります。
社会保険の加入の有無が中でも顕著ではないかと
職業柄思います。
また、「年収の壁」が撤廃された場合の就労意欲
についても
・「現在の雇用形態でもっと働きたい」43.8%
・「現状維持が良い」34.5%
・「雇用形態を転換(非正規→正規、有期契約
→無期契約など)してもっと働きたい」 14.6%
という結果でした。
現状よりももっと働きたいという回答は58.4%、
年代別では、20代が70.3%と最も多く、
次いで30代で64.8%と若年層を中心に
就労意欲が高いようです。
その理由には「貯金」「世帯収入の増加」
など生活基盤や老後の安定を考えている
部分もあるようです。
年収の壁は、個人や企業の社会保険料増、
税負担、就業意欲など様々な分野にも
影響します。
50年ほど前から導入されている配偶者控除。
時代とともに見直しされるのは当然ですよね。
福井の社会保険労務士
シナジー経営社会保険労務士法人
シナジー経営株式会社