星野リゾートの星野佳路代表が、社員に自社の「倒産確率」を
公表!その意図するところは?
観光業界は新型コロナウイルスの影響を大きく受けていますが、
星野リゾートが自社の「倒産確率」を公表したという記事がネットで
話題となっていました。(社員は毎日新聞)
星野リゾートでは日々顧客満足度と利益率を公開しているようですが、
コロナの影響でそれどころではなくなり、企業を存続させることが
直近の課題となったようです。
確かに、外出自粛などの影響で客数も大幅に落ち込み、
企業が存続しないと顧客満足も利益率も測れないという状況です。
そこで、社員の知りたいこと、つまり「自社の倒産確率」を社員専用ブログに
投稿したと思わぬ反響があったというのです。
普通に考えれば、倒産確率を公表すると社員の心が離れていく、
不安の増長につながると感じますが、星野リゾートは違ったと言います。
社員から、どのようにしたら倒産確率が下がるのか、何が重点項目なのかの
議論になり、そのための取り組みを行い、徐々に盛り返していったのです。
何が違ったのだろうか。不安・同様ではなく、やる気・モチベーションにするためには。
記事には「共有間」とありましたが、
共有間の前に、当事者意識を持つこと、そして何より今の仕事が好きということが
大事なんだろうと思います。
自分の携わっている仕事が好きなこと、誇りを持つことで何とかしたい、何とかしようと
思う気持ちがある。そしてそこには同じような気持ちを持った仲間・同僚がたくさんいる。
これらを話し合うことが出来る社風、居場所がある。
トップの力は絶大だけど、そこには協力する社員のパワーが必要。
特に労働集約型のビジネスモデルは社員のパワーによるところが大きい。
だからこそ、社風づくりがリーダーの大きな仕事となる。
社員の力を最大限に引き出すために何ができるかを考える。
勉強になります。
福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社