「9時始業で8時59分に出社してくる社員がいるのですが、どう思われますか?」
このようなご相談が年に数回あります。
「遅刻はしていませんよね。1分後に仕事が開始できているかどうかはわかりませんが・・・」
私が伝える言葉の冒頭はだいたいこのような感じです。
ベースメントアップス社がとった「出社時間は始業何分前ですか?」のアンケートによると
15分前:35%
30分前:27%
始業ちょうど:27%
1時間前:11%
という結果が出ています。
アンケートの取り方にもよりますが、15分ぐらい前が一番多いようですね。
(5分単位じゃないため、実際にはわからない)
それぞれの意見を見てみると、
【始業開始15分前】
余裕をもって仕事の開始ができるという点から一番多いのがこの時間帯。
少し早めに出社することでその日1日やるべきことの流れを確認したり、
通勤ラッシュを乗り越えたあとにお茶を飲んでほっとひと息ついたりと、
始業開始とともにスタートダッシュができますね。
【始業開始30分前】
仕事を始めるにあたって準備が必要な方や、人よりも余裕をもって仕事に臨む方が
30分前に出社しているようです。新聞を読んだり、時事ネタを収集するために
ネットサーフィンをしたりと、人があまりいないからこそこの時間に自分の時間を
作りたいという人が多いですね。(早出残業にならないように注意は必要)
【始業開始ちょうど】
「遅刻はしていない」
「始業時間についておけばOK」
「早く行ったところで給料が増えるわけじゃない」
「朝起きられない」
など様々な意見があるようです。
でもちょっと待ってください。始業時間は出社時間ではなく、
仕事の開始時間です。始業時間から給与が発生していると考えると
ギリギリ(ここでは1~2分前ぐらいかな?)に出社してバタバタしていたら、
周りにも影響を与えるし、すぐさま全力で仕事ができる状態になっているの?
もう少し余裕をもって出社しなさいということになりますね。
ご相談いただく方の本音はこの辺りが多いですね。
始業時間と出社時間。この違いを理解すること、
先輩の立場になって後輩が始業時間ギリギリに出社して来たらどう思うかを
色々と考えてみてください。
後は、出社時間が仕事の成果にどのような影響があるかも含めて
評価されることもあります。
ここをどう考えるかが出社時間を決めるポイントですね。
一方で少数派ですが、
「業務中に無駄な私語はしないし、お菓子も食べない、タバコも吸わない、トイレも最小限ですぐに戻る。
そのため、ギリギリでも問題ない」
という方もいらっしゃいます。
強者ですね。ハケンの品格の大前春子さんのようですw
福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社