毎月1回開催している、社長塾。
我々の仕事は経営者とお話することが多いので、
経営者が使う言葉や経営をする上で大事にしていること、
よくある質問などを塾では話すようにしています。
先日は「固定費」について話をしました。
多くの人が知っている固定費ですが、
固定費とは、「売上の増減に関係なくかかる費用」を「固定費」といい
「売上の増減に応じて金額が動く費用」を「変動費」といいます。
固定費の代表的なものは、一般企業では人件費や家賃、リース料、
水道光熱費、通信費、広告費などがあります。
製造業では、変動費として製造原価の中に製造スタッフの人件費が含まれることがあります。
変動費は、仕入れ・外注などがあります。
固定費の中に人件費が含まれるため、
新型コロナウイルスの状況で先行き不安が厳しくなると
なぜ雇用調整(解雇や退職勧奨、雇止め、配置転換)が
出てくるのか、この辺りを固定費の考え方を使って説明をしました。
売上がゼロでもかかる費用。これが固定費。
家庭で考えると給与がゼロでも家賃や保険料、学費、最低限の食費はかかります。
これが固定費。給与ゼロや定収入が続くとどうする?
給与を確保するか(上げる努力をするか)、固定費を下げるかどちらかの選択。又は貯金を取り崩す。
だから貯金は大事だし。企業で言うと貯金は利益。利益が大事だというのは
有事の時に会社を守れるか、家庭を守れるかというもの。
固定費の仕組みを理解すると、経営者が何を大事にしているかが見えてきます。
また固定費ばかりに目を向けるのではなく、企業では売上(粗利益)を
確保するために商品開発や新規顧客の確保、既存顧客の継続に力を入れています。
アフターコロナ、ウイズコロナだからじゃなく、経営者の考えを知ること、理解すること。
企業は常に知恵を絞って動いていく事が必要だということを認識するのです。
当社も常にレベルアップしていくために継続して社員教育を行っていきます。
福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社