リクルートマネジメントソリューションズが発表した
「コロナ禍における人事課題や人事の役割について
考える人材マネジメント実態調査2021」によると
管理職以上で現在、人事業務に携わっている人へのアンケートで
【昇進・昇格の課題】として次のような内容が上がっています。
1.「昇進・昇格そのものに魅力を感じない者が増えている」(57.4%)
2.「昇進・昇格要件(基準)があいまいで納得性がない」(42.6%)
3.「現管理職の後に続く人材が枯渇してきている」(41.8%)
4.「管理職全体の質(レベル)が低下してきている」(41.8%)
5.「昇進・昇格が、発言力の強い部門や部門長の影響を強く受ける」(39.3%)
という結果でした。
なお、コロナ禍において最も課題感が高まったのは、
「昇進・昇格そのものに魅力を感じない者が増えている」(25.9%)
でした。
生活習慣が一変したことによって考え方が変わったという面もありますが、
ここ数年の課題として、向上意欲が薄れているという感は非常に大きいですね。
確かに、上に行くことによって部下のマネジメントや目標に対する責任など
与えられる仕事は今までと違う内容となります。
プレイヤーからプレイングマネジャーになりますから、それに伴う給与も
ついてきます。ただ、給与や責任の重さ以外のやりがいを理解しないと
昇進・昇格そのものの魅力はより薄れていきます。
キャリアパスや等級制度など魅せる工夫を通して会社の成長に必要な
人材育成を図る。
昇進・昇格は「責任も大きいですが、その分やりがいもある」という人材が
増えるとこの数字は変わりますね。
仕組みや社風がここに現れます。
福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社