コロナ過や大雪の中、大学入学共通テストが16,17日行われました。
受験生は勉強時間や集中力の確保に気を配ったと思いますが、この共通テストで
鼻出しマスクを6回注意された40代受験生が7回目の注意で不正行為とみなされ
失格となりました。これには色々な声が上がっています。
運営側とすると、試験中は、「常にマスクを正しく着用してください」
「フェイスシールドまたはマウスシールドの着用のみでは受験できません」など
新型コロナウイルス対策を盛り込んだ文書をつくり、ホームページに掲載。
試験当日も持参を求め、会場で指示に従わない場合は「不正行為となることがある」と
明記。一方、マスクの具体的な着用方法は記されておらず、感覚過敏などで長時間の
着用が難しい場合、事前に申告すればマスクなしで別室での受験を認めていたようです。
(写真は共同通信)
人生の中でも大事な日である共通テスト。受験生も試験管も高い緊張感をもって臨んだと思います。
しかし、こういったルールを設定しても、何らかの理由で従わない場合、今回の判断は
致し方ありません。
ポイントは、6回注意されているという点。
そして、「次は不正行為で失格になる」と伝えられている点。
会社でも規律や統率を保つために一定のルールを設けます。このルールが守られない場合、
まずは注意指導します。大抵はそれで改まる場合が多いですが、そうでない場合もあります。
改まらない場合は、厳格に対応することになります。そうしないと、規律や統率が
保たれないからです。ルールを守らなくてもいいとなると、最悪の場合、エスカレートして
「私も私も」となり、現場が混乱します。
失格を告げた試験管も本来はこういうことをしたくない。鼻出しマスクの着用を認めて欲しい
ということであれば、その場で申告し、別会場で受験することもできたかもしれません。(前述のとおり)
失格した受験生の視点
監督する試験管の視点
その他の受験生の視点
ルールを策定した大学入試センターの視点
様々な視点がありますが、決められたルールの中で最大限の力を発揮する。
大事なことです。
就業規則等の見直し・説明会にはぜひご相談ください。
福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社