成果と行動の両方が大事。
連日、人事評価制度の話をしていますが、実際の運用で
陥りやすい点について解説します。
成果を明確にして、成果を実現するための行動が大事だということは
既に触れたとおりですが、行動だけに捉われて、成果を置き去りにしてしまうと
間違った方向に行ってしまうという例です。
わかりやすく資格試験で例えると、
社労士試験に合格する目標があるとします。
そのために平日3時間勉強時間をとるという行動を立てます。
毎日3時間勉強しているが、模擬試験などなかなか点数が上がらない。
でも3時間勉強を頑張っているので、私は行動を起こしています。
自己評価は高いです。
何か違いませんか?
3時間勉強することが目標となっています。そこじゃなくて、社労士試験に
合格することが目標でしょ?だったら、やり方を変えたり、3時間でダメなら
倍にしてみるとか、行動を改善することも必要。
(うちのスタッフのことや他の受験生のことではありません、あくまでも例として)
仕事の話に移します。
間接部門で、業務効率を10%上げる。そのために改善提案を月3つあげる。
という行動を決めたとします。
改善提案という行動に取り組むことは非常にいいし、3つあげるためには
アンテナを立てないと上がらない。
しかし、目標は業務効率10%上げること。そのための改善提案。
そこを忘れてしまうと、目標と結びつかない改善提案を3つあげて
満足してしまう。行動を起こしていると自己評価する。
でもそこじゃない。
人材育成型人事評価制度というのは、この辺りにポイントを当てます。
考え方、行動の仕方、仕事への取組みなど人材育成が本人の成長、部門の成長、
そして会社の成長につながる。
木を見て森を見ず。
人材育成に時間が割けないなら、このような人事評価制度を通して人材育成する。
そんなに難しいことではありません。
人材育成型の人事評価制度はご相談ください。
福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社