「今年の昇給はどうしようか。」
3月から4月にかけて定期的にご相談を
頂く昇給のお話。
物価上昇や原材料高騰、人手不足への対応
など中小企業を取り巻く環境は厳しいですが、
賃上げについて頭を悩ます経営者の方は
非常に多いです。
採用係長など採用業務クラウドを展開する
株式会社ネットオンが登録ユーザーである
中小企業の採用担当者を対象に、
2023年度の賃上げ予定に関する
アンケート調査を実施し、結果を公表しました。
335社のうち54.6%が賃上げを「実施する予定」
と回答しました。
その中で賃上げ率については、
「2〜3%未満」・・・20.2% 一番多い
「4〜5%未満」・・・16.4%
「1〜2%未満」・・・15.8%
「5~10%未満」・・・15.8%
「3~4%未満」・・・7.7%
という結果でした。
また賃上げの理由としては、
「従業員の生活を支えるため」58.5%
「従業員の定着率向上(引き留め)のため」52.5%
「物価高騰による生活費増加に対応するため」47.5%
「人材採用」28.4%
「業界の給与水準に合わせるため」20.8%
となっています。
一方、賃上げをしない理由については、
「業績の向上(回復)が見込まれていないため」
47.4%
「現在の賃金が適切であるため」37.5%
「物価高や円安によるコスト増加のため」34.2%
となり、苦しい状況が伺えます。
ここ数ヶ月はコロナ明けの動きもあり、
人が動いているなあと感じる部分もあります。
「年間休日」と「給与」はよく聞く、
転職予備軍の希望。
上を見ればきりがないですし、
稼働日数の減少が業績にも影響を及ぼすので
なかなか一概にも言えないですが、
平均か否かというのは一つの指標。
またどれだけ今の「仕事内容」に
やりがいを感じているか。
年間休日と給与以外に働きがい・働きやすさを
持ってもらうことが「会社で働く理由」。
ここにも触れていかないと
隣の芝生は青く見える・・・。
福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社