入社前後のトラブルは
労使お互いにとって良くないことです。
連合が発表した
「入社前後に発生したトラブル2022」
によると
◆内定者インターンシップやアルバイト
について
参加者の 46.9%が
「必ず参加することを求められた」
または「参加を強く求められた」と回答
◆新卒入社した会社を「離職した」が 3 割を超す
◆労働条件通知書を「書面にて渡された」は
59.9%。
◆新卒入社した会社を辞めた理由の 1 位は
「仕事が自分に合わない」
労働条件通知書を書面で“渡されていない”人では
「労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった」
が 1 位。
◆新卒入社した会社における
「労働条件通知書の閲覧可否」
「新入社員研修や上司・先輩からの指導・
アドバイス状況」で労働組合の有無による違いが
明らかに
と発表しました。
この中で気になるのが
労働条件の通知の書面での交付。
労働基準法では労働条件の書面交付が
求められていますが、実態として
まだまだ浸透していない会社が多いのも
事実。
新しく顧問契約をさせて頂く会社さんに
「労働条件通知書」「雇用契約書」
を見せてください。
と言うと、
「ありません。口頭で伝えています。」
という返事もあります。
実際今回の連合の調査でも
次のような結果が報告されています。
◆賃金など労働条件明示の実態
「書面で渡された」59.9%。
2016 年調査より 6.1 ポイント下降
「社内イントラネットなどに掲示
されているので自分で確認するように
指示された」は 6.0%。
「見せられただけで渡されず回収された」
は 3.4%。
提示は7割ぐらいに上っています。
一方、
規模別にみると、
従業員規模 50 人以下では
「書面で渡された」は 49.4%。
上記のイントラネットの確認と回収を
入れると約6割ぐらいです。
入社前後のトラブルは避けたい所。
入社時、できれば入社前に給与や
休日、仕事内容などは
確認しておきたいですね。
もちろん、状況に応じて変更がある場合も
ありますのでその時は都度説明しましょう。
労働条件の提示も
ひとつひとつ整備していきましょう。
福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社