テスラのSEO、イーロンマスク氏が
Twitter社を買収して、大規模な人員削減が
始まっています。
10月31日付でTwitterのCEOに就任すると同時に
取締役を全員解任。
11月4日には全世界の従業員7500人の半分に
当たる約3700人に解雇を通告。
対象は、アメリカ国内だけにとどまらず、
すでに日本の広報部門は全員が解雇された
とされています。
アメリカの解雇やレイオフ(一時解雇)は、
珍しくありませんが、
人員削減の背景には、
去年1年間の決算が2年連続で最終赤字になるなど、
業績の不振が続き
イーロンマスク氏は、
「残念ながら会社は1日当たり400万ドル
(日本円でおよそ5億8000万円)を超える損失を
出しているため、ほかに選択肢はない。
解雇された全員に、法的に要求されているよりも
50%多い3か月分の退職金を支払った」
としています。
決算書を見ると、人件費の比重が高く
経営を圧迫していることも確認できました。
(画像はNHKより)
日経新聞によると、
買収直後の大規模なレイオフに関しては、
労働関連の法令に抵触する恐れもあり、
米ニューヨーク州議会では、
「州法で大規模なレイオフは90日前の
通知を義務付けている」
などとするメッセージが紹介されています。
これだけ一気に人員整理をして
会社運営はどうなるのか?
という疑問は残りますが、
SNSの先駆者ともいえるTwitter、
利用者も多いことから
今後の動きに注目したいですね。
また、アメリカとは違い、
解雇に厳しい日本。
日本企業で働いていた人の
解雇訴訟についてもどうなるか
気になるところです。
(訴訟が始まるのかは不明)
福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社