2024年の最低賃金引き上げは?
昨年、全国的に最低賃金の大幅アップが
行われ全国平均1,004円となり、1,000円の
大台に乗りましたが、
今年はどうなんでしょう。
気になる方も多いと思います。
厚生労働省は25日に中央最低賃金審議会を
開き、2024年度の最低賃金の引き上げ額の
「目安」について審議を始めます。
これを受けて、福井県でも7月4日に
最低賃金審議会が開かれます。
以下、福井労働局より。
第511回
福井地方最低賃金審議会が開催されます。
・日時 令和6年7月4日(木)午前10時00分~
・場所 福井春山合同庁舎 1階 第1共用会議室
(傍聴希望は事前連絡)
2023年度は全国平均43円で
2024年度はこの基準を上回るかが焦点と
なります。
福井県は888円から931円の43円アップ
でした。
40円引き上げると1ヶ月の所定労働時間を
仮に170時間と仮定すると、6,800円/月
アップとなります。
短時間労働者で120時間働いている人なら
4,800円/月アップ。
短時間労働者の場合、扶養の範囲内で働く
(年収の壁)という家庭の事情もあるため、
年間で57,600円アップとなると、
働く時間を調整しようという就業調整の
問題が今年も出てきます。
こちらはまたの機会に書くとして、
今年の最低賃金の予想はどうでしょうか。
やはり、2023年と同様のアップ額と
なることも予想されます。
政府は、最低賃金を2030年半ばまでに
全国平均1,500円にするという方針を
打ち出しているため、単純計算で
10年で500円近く引き上げる必要があります。
2024年の賃上げが3~5%の賃上げの
着地をしたため、そうなると、
今年も最低40円アップぐらいは
見込まれるのではないでしょうか。
8月には最低賃金額が決まり、
施行は10月です。
今年はいかに!
福井の社労士
シナジー経営社労士法人
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