学生アルバイトの労働に関する
意識調査を連合が行い、公開しています。
対象は、高校生、高専生、大学生、
専門学校生、短大生、大学院生の
男女1,000名。(2022年10月31日から2日間)
調査結果の中で気になったことは、
・「アルバイト先で労働時間や
賃金などの労働条件、ハラスメント、
人間関係等のトラブルにあったことがある」
アルバイト経験がある学生の32.6%が
回答してます。
トラブルのトップ5は、
1位:「労働時間関係(長時間労働、シフト等)」
(43.3%)
2位:「人間関係(いじめ、ハラスメント等)」
(42.4%)
3位:「休日・休暇関係」(25.4%)
4位:「賃金関係(未払い、最低賃金等)」(19.6%)、
5位:「雇用関係(解雇、雇止め等)」(8.5%)
休みが取れない、シフトがきついなどの
労働時間に関することが上位を占めていますが、
事業主(お店・会社側)と学生で認識が
ズレている点やそもそも事業主側が
労働条件通知書を発行していない、
詳しく説明していない点も想定されますね。
(アルバイトには必要ないと思っている)
・「働くときに必要な法律や知識
(ワークルール)について学習する
機会があった」62.1%
→学習した場所
1位「学校」
2位「自分で調べた」
3位「アルバイト先」
・「働くときに必要な法律や知識
(ワークルール)について学びたい」
就職希望者の61.4%
高校や大学でも労働法に関することは
一部伝えている部分がありますが、
実際に働き経験すると疑問が出てくることも
ありますよね。
今の法律では労働時間=賃金ですが、
本来は、成果も大事な労働に関する考え。
休みや一緒に働く人への配慮等も
出てきますね。
これは事業主側も働く側も
両方感じることだと思います。
・就職活動の際の企業・組織選びで
重視したいことについては、
高校生・高専生・・・
・「やりがいがありそうな仕事である」(30.5%)
・「賃金(給料)が高い」(28.0%)
・「社内の雰囲気が良い」(26.8%)
・「プライベートの時間を作りやすい」(23.2%)
・「無期雇用(正社員)である」(22.0%)
大学生等・・・
・「賃金(給料)が高い」(39.7%)
・「無期雇用(正社員)である」(39.1%)
・「やりがいがありそうな仕事である」(38.3%)
・「プライベートの時間を作りやすい」(34.0%)・
・「社内の雰囲気が良い」(31.1%)
という順位でした。
このような調査結果を参考にしながら
学生からどう選ばれるか、
既存社員への対応も含め
企業努力は日々必要ですね。
福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社