先日、医療機関を立ち上げた経営者の方と
お話をしました。
立ち上げから軌道に乗るまで非常に
ご苦労をされたんだなと感じながら、
色々と話を聞いて感じたことをブログに
してみました。
3-4回シリーズで書いてみます。
第1回:
その「抱え込み」が、組織の成長を止めていませんか?
医療機関の立ち上げ、本当に大変だったと思います。
診療の傍ら、採用、給与計算、備品管理まで、
すべてをご自身の手で回してこられたことでしょう。
しかし、患者様が増え、スタッフが一人、二人と増えた今、
「自分一人で何とかする」というスタイルが、
かえって組織の発展を阻むボトルネックに
なっているのでないでしょうか。
■ なぜ、経営者は「限界」を感じるのか
経営者の仕事は「確かな医療の提供」という本来の使命と、
「組織を安定させ成長させるためのかじ取り」という
経営的判断の二重構造になっています。
スタッフが増えれば、雇用契約書の締結、社会保険の加入、
複雑な法改正対応、給与計算、さらにはスタッフ間の
人間関係調整といった労務関連業務が雪だるま式に増えます。
これらをすべて経営者が背負い続けることは、
本来注力すべき「より良い医療の提供」という本質的な時間を
奪うことに他なりません。
■ 実際のトラブル事例:あわや労働審判の危機
かつて、あるクリニックの経営者が、長年の信頼関係を理由に
「雇用契約書を交わさず、口頭での合意のみ」でスタッフを
雇用していました。
しかし、後にそのスタッフが退職する際、
「残業代が支払われていない」と主張。
就業規則も存在しなかったため、法的な防衛ラインを持たず、
結果として高額な未払い賃金の支払いに追い込まれました。
このトラブル対応のために経営者様は1ヶ月間、
満足に診療ができず、現場は混乱し、他のスタッフからも
不安の声が上がりました。
もし、その時点で医療機関を知っている
労務の専門家である社労士がいれば、
契約書の整備や賃金計算の透明化を行うことで、
このトラブルは未然に防げたはずです。
「自分一人で回せる」という過信が、結果として組織の存続を
揺るがす事態を招いてしまったのです。
今までは何とかなってきたので、そう思う気持ちも
よくわかります。
ただ、、、今まではラッキーだけだったかもしれません。
■ AI時代だからこそ、判断の「軸」が必要
最近では生成AIを活用して就業規則の雛形を作ることも可能です。
しかし、AIは「情報」は提示できても、
「貴院のカルチャーに合わせた最適な判断」はできません。
法的に正しいかだけでなく、その決断がスタッフのモチベーションに
どう影響し、貴院の経営理念にどう合致するか。
最終的な判断を下すのは、常に経営者であるあなたです。
シナジー経営では、経営者の考えを深く理解し、
法律というルールを味方につけて「判断の補助線」を引く
伴走者を目指しています。
ダメなことはダメと伝えながらも
どうすればより良い方向に進むかを一緒に考えます。
「自分でやるべきこと」と「専門家に任せるべきこと」
を整理し、経営者が本来の価値を発揮する。
それが、貴院が次のステージへ進むための第一歩
になります。
つづく、、、
福井の社労士
シナジー経営社会保険労務士法人
シナジー経営株式会社








