大学生の就職活動に関するアンケート調査で
その企業に入社を決めた理由を訊ねたところ、
1位:「事業内容」(17.9%)
2位:「社員の魅力」(16.9%)
3位:「企業理念・価値観」(11.2%)
の順となったようです。
(株式会社ヒューマネージ調査)
「社員の魅力」は2013年卒を対象に
おこなった調査以降、
ずっとトップでしたが、
今回はじめて「事業内容」が上回りました。
コロナ禍で社員の方と直に
情報交換や交流をすることが
減ったことが要因かな。
と思ったら、調査会社は
次の通り分析しています。
2013年卒以降、
「社員の魅力」「社風」が減少し、
「事業内容」が増え続けているのは、
この10年間でいわゆる就社から就職へ、
就職活動生のキャリア観が変化していることが
要因と考えられます。
社会人としてはじめて働く会社・仕事を
指す“ファーストキャリア”という言葉が
一般的になり、新卒でどのような会社に入るか?
仕事をするか?はその後のキャリア形成において
重要であるという認識が広がっています。
一方で、ジョブ型雇用や新卒採用における
配属先確約をおこなっているのは
まだ一部の企業であり、就職活動生の側も、
詳細な職務内容=ジョブのレベルで希望する
仕事が明確になっているのは、ごく少数です。
そのような状況下、現時点では、
やりたいこと・自分にあった希望の仕事
≒「事業内容」と捉えていると思われます。
自分の希望する仕事を業務内容で選ぶのは
当然だと思いますが、今まで社員の魅力で
入社を決めたという割合が高かったのが
驚きですね。
自社の魅力を発信するには、
業務内容、社員、企業価値
どれも大事です。
福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社