ちょっとした改善を続ける

ちょっとした改善を続けていくことで

離職率が改善されることがあります。

昨年顧問先の会社さんから、

「20~30代前半の社員の定着が厳しい」

というご相談がありました。

 

会社の状況や話を色々と伺っていると、

会社の考え方、働く人の考え方共に

言っていることはわかる部分があり、

顧問社労士としてどう、着地点を

見つけようかと思っていました。

 

一通り話を伺ったうえで

昨今、コンプライアンスや

社内教育に関しては社内外共に

アンテナが高いこともあり、

法令遵守について着手していこう

という話をしました。

 

例えば、有給休暇の取得日について。

ご相談いただいた会社では、

月・金の有給休暇の申請・取得は原則禁止。

なぜか?

土日休みの場合、3連休になるから、

そして社長の機嫌が悪くなるからです。

 

・・・。

 

会社の言い分は週の中日ならいくらでも

調整がつくし、休んでもらってもいい。

月・金は連休になるから都合が悪い。

認めると、皆が月・金に取得し、

会社が回らなくなる。

 

労働者にヒアリングをすると、

月・金は禁止というのがよくわからない。

有給休暇は権利だし、なぜ自由に取れないの?

毎回、月・金にとりたいわけじゃない。

年に数回の旅行等に取得するという考えは

行けないの?

 

複数の人が一斉に休む場合は、

有給休暇の時季変更権が会社にはあるし、

確かに有給休暇が火水木だけというのも

なんともいびつ。

 

こういう部分も若手社員からすると

不信感につながり、離職の理由の一つ

となります。

 

これだけで?

と思うかもしれませんが、

働いている人からすると

ちょっとしたきっかけが

大きくなり、離職に発展することが

あります。

 

「月金の有給休暇を認めましょう。

仮に皆が有給申請を出してきたら、

そこは相談させてほしいとしましょう。」

 

この様に提案しました。

 

もちろん、

有給休暇だけの改善ではありませんが、

その後、会社への不満を理由に

退職したいという社員は今のところ

いなくなりました。

 

ちょっとした改善を続けていく。

中立的な立場としてアドバイスをする。

会社が発展するために、労務的な問題を

解決する。

顧問社労士として。

 

定着率が上がるように祈っています。

 

福井の社会保険労務士

シナジー経営社会保険労務士法人

シナジー経営株式会社

 

 

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