先日、お客様の就業規則の改定の
ご支援を行ったため、説明会に
同席してきました。
経営陣が一通り改定内容を説明した後
質疑応答の時間を取ったのですが、
その中である質問がありました。
「始業前に朝礼をしていますが、
これは労働時間ですか？」
就業規則の改定の打ち合わせの中で
説明会を実施すれば、おそらく
この内容の質問は出てくるだろうと
予想をしていました。
朝礼が会社の業務指示や必要な事項であり、
参加しないと業務に支障をきたすのであれば
原則労働時間です。
任意の参加であり、参加しなくても不利益が
生じない場合は、労働時間といえないこと
があります。
労働時間は、
「使用者の指揮命令下で、明示または黙示の
指示により労働者が業務に従事する時間」
と定められていますので、一般的には
朝礼は労働時間に該当するケースが
多いでしょう。
では、業務中にゲームをしていたら
これは労働時間にあたるのか？
（この質問が出たわけではありません）
就業中は職務専念義務があり、
労働した対価として給与が
支払われますので、
一般的にはゲームをしていた時間は
職務から離れ、労働していたとは
みなされませんので、労働時間には
該当しません。
では、業務中にゲームをしていたか
どうかはどう判断するのでしょう。
パソコンの履歴を見る？？
監視する？
労働時間は、
「使用者の指揮命令下で、明示または黙示の
指示により労働者が業務に従事する時間」
という解釈によると
業務かどうかの判断を使用者側で
管理することが必要です。
パソコンの履歴を確認する。
監視カメラなどで業務を確認する。
通常はこのようなことを行う
必要はないかもしれませんが、
業務量や質の内容により
労働時間に疑義が生じる場合は
確認して、労働時間か否かを
判断する必要があります。
つまり、労働時間の最終的な
判断は使用者側にあることに
なります。
以前、公務員が残業時間中に
ゲームをしていたことが判明し
返金したという記事が出ていました。
労使ともにお互いが気持ちよく
働けるよう一定のルールの中で
運用したいものですね。
福井の社労士
シナジー経営社労士法人
シナジー経営株式会社
