牛丼チェーン吉野家幹部による
早稲田大学社会人向け講座の
不適切発言。
大きな波紋をよんでいます。
同社は講師降板に続き、
不適切発言した幹部を解任、
社長の役員報酬減などの措置を
取り事態の収拾を図っていますが、
人権やジェンダーの観点から
到底許されるものではなく
株価や業績にも大きな影響を
与えています。
マーケッターらしく、
尖がった表現を使ったんでしょうが、
適切ではなかったですね。
ここ数ヶ月は4月に施行された
パワハラ研修のご依頼が多く、
ジェンダーや人格を否定するような
発言はOUTという話をしていますが、
冗談のつもりが不適切な発言である
こともあり、自覚していない現状も
想定されます。
(自戒を込めて)
労務行政研究所が発表した
「職場におけるハラスメント」
では、年齢別の傾向も発表していて、
当人のハラスメント言動について
45歳以降では加害認識が低くなり、
特に50代前半が15.0%と最も低く
なっているデータもあります。
※この年齢ズバリなので、意識します。
年齢や役職が上がると注意する人が
いなくなり、自覚が薄れることが
ありますが、定期的に教育することも
企業の大きな責任ですね。
吉野家も本社やグループ役員に対する
コンプライアンス研修を5月に実施すると
発表しています。
コンプライアンスやハラスメント研修が
ここ数年ご依頼が多いのは時代背景も
ありますが、トップメッセージとして
ハラスメントは許さないという
断固たる姿勢が大事です。
ちなみにハラスメントは部下から
上司に対する逆ハラも含まれますので
管理職だけ研修すればいい
ということではなく全社員への周知が
必要です。
福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社