「毎日いっぱいいっぱい」から一歩抜け出すために
先日、福井県自治会館で
「新入社員フォローアップ研修2026」
を開催しました。
入社してちょうど半年の新入社員が、複数の会社から
集まりました。
4月の新入社員研修では、皆さん緊張した顔をしていました。
今回はどの方も少したくましくなっていて、半年という
時間の重さを感じました。
■「目標を立てただけ」になっていなかったか
研修の前半では、半年間を振り返りました。
受講生の報告書に、こんな言葉がありました。
「日々目標をもって業務に取り組んでいるつもりでも、
実際はその日その日を終えるのに必死で、長期的な目標が
形だけになっていた」
「半年前に立てた目標をあまり明確に覚えていなかった」
これは新入社員に限った話ではないと思います。
ルーティン業務にイレギュラー対応が重なると、
目の前の仕事を片付けるだけでも充実感があります。
ただ、その充実感は「前に進んでいる」こととは別ものです。
この違いに自分で気づけたことが、今回いちばんの
収穫だったと思います。
■成功体験と失敗体験から「自分を知る」
次に、成功体験と失敗体験を書き出すワークをしました。
あわせて自己分析にも取り組みました。
「自分はどういうときに成功していて、
何をしなかったから失敗したのかを可視化できた」
という感想がありました。
うまくいったことは続け、失敗したことには
次の対策を打つ。言葉にするのは簡単ですが、
自分の経験を材料にして振り返る機会は、
日々の業務の中ではなかなか作れません。
自己分析では、自分の性格や考え方の傾向が
仕事にどう出ているかも確認しました。
「相手を助ける面と、客観的に物事を見る面が
強いと分かった。今後の仕事に活かしたい」
という声もありました。
自分の強みを知ることは、自信につながるだけでなく、
周りとの関わり方を見直すきっかけにもなります。
■時間管理と「6か月後の自分」
後半は、時間管理と仕事への向き合い方を
扱いました。期限を守りながら優先順位をつけること。
時間を短くするために前もって準備しておくこと。
どれも基本ですが、半年働いた今だからこそ実感を
もって受け止めてもらえたようです。
最後に、6か月後の自分の姿と、そのための
行動目標を書いてもらいました。
「できることは増えたが、なりたい姿には
まだなれていない。口先だけにならないようにしたい」。
この素直さがあれば、半年後にはきっと違う景色が
見えているはずです。
■他社の同期との対話が刺激になる
集合研修の良さは、他社の新入社員と話し合えることです。
「普段の業務では得られない考え方や見方を学べた」
という感想が多く寄せられました。
業種も職場も違う同世代が、同じように悩み、同じように
頑張っている。それを知るだけでも、明日への力になります。
■「定着」で終わらせず「成長」へ
うれしかったのは、こんな決意の言葉です。
「入社6か月目として気を引き締め、
後輩を迎えられるように成長していきたい。
自分の疑問が周りや後輩の助けになると思って、
マニュアル整備や環境の改善に取り組みたい」
新入社員の戦力化は会社にとって重要事項です。
だからこそ、私たちがこの研修で目指しているのは、
その先の「成長」です。半年たった今は、
受け身の新人から、職場をより良くしていく
一員へ変わっていく大事な時期です。
会社の皆さまには、ぜひ研修後の面談などで、
本人が立てた目標について話を聞いてあげてください。
研修報告書に書かれた言葉は、本人の本音であり、
成長の芽です。上司が関心を持って声をかけるだけで、
その芽はぐっと伸びます。
ご参加いただいた皆さん、送り出してくださった
企業の皆さま、ありがとうございました。
「毎日いっぱいいっぱい」から一歩抜け出すために
― 新入社員フォローアップ研修2026を終えて
福井の社労士
シナジー経営社会保険労務士法人
シナジー経営株式会社








